1999,03
2001.02.23更新
各々の活動が活発になりますと、行政や自治体、或いはメディア(放送局や新聞社)の取材、民間企業のアポイントも増えてきます。
事務局もそういった協力者を得ながら、活動の場を広げてきたのですが、要望などが増えると計画や活動内容を変更、軌道修正しなければならないケースもあります。
何故かというと活動者や協力者の見解などは、その時代の社会情勢によって大きく左右されるからです。
事務局で例えると、当初「活動ファイル」を制作する為に、印刷やデザインが出来る方を探すのに時間を浪費しましたし、それに伴い費用の心配もしなければなりませんでした。そして、動き回っているうちに紹介されたデザイン製版会社や、リサイクル業の方から製作物の材料(当初、ラベルに使っていたのはペットボトルの再生素材で、テストパターンとして作製した。)や、それを完成品にする為に必要な物の提供を呼びかけ、協力していただいたのです。
一銭の売り上げにもならない「奉仕の心」だけでお付合いいただいて、いつも申し訳なく思っていますが、今では、そのリサイクルラインも事業縮小されています。
これも社会の流れと諦めたのですが、次にお話があったのはデザイン製版会社から、「製作費用の一部を面倒みるから、その中に当社の広告を掲載させてもらえないか?」ということ。これがキッカケで『事業提携』の話が進み、相乗効果が得られるように、企画推進することになったのです。
金銭面では、どのボランティアも四苦八苦しています。「製作協力する代わりに宣伝してほしい」。こんな単純明解な方法もあるんですネ。事業主が割り切れば簡単な事かもしれません。
そして、その社のツテで2000年10月には、中古のi-Bookとインクジェットプリンターを手に入れる事ができ、活動ファイルもフルカラーでお届け出来る様になりました。
こうした関係は製作協力だけではなく、「企業の防災化」→「企業内防災」への理解につながって行くのです。
私たちと関係する人たちには、是非、危機管理への意識を向上してもらいたい。それくらいしか、私にはできる事がありません。
事業提携については企画室の例で説明しました通り、皆さんとお付き合している企業のオーナーが、「相乗効果」「共存共栄」といった考えをお持ちなら、今後、ちょっとした無理も聞いていただけるかと思います。
また、防災テキスト「火事だ!!119」も同様で、原本を手にした方にとっては完全オリジナル品として扱えます。先ず、原本に自社広告を掲載し印刷→製本をします。そして社員や地域住民、取引先へ配付しています。多くの方は「自社のイメージアップをはかる」宣伝媒体の一つとして利用されています。そのお陰で冊子自体の利用度もアップしています。
私たちとしては、「多くの方に安全対策をしてもらえれば良い」わけで、各企業にとっては、「自社製品として扱える」「TV-CMよりもコストがかからない」「手元に残るテキストなので長期の宣伝効果が望める」。そして「社会的知名度をアップさせる事の出来る、もっとも手軽な宣伝方法」だと言うことです。
それから皆さんの勤務先のオーナーにも、「こんな活動をしているから協力してみては?」と説明してみてはいかがでしょうか?
案外、話に乗っていただけるかも知れませんよ。
次に企画室への報告の件ですが、現況報告をお寄せいただければ、皆さんの活動状況が把握できて良いかと思います。これは事後でも構いません。また「こんな話があるのだが」「こんな企画を進めても良いだろうか?」「企画室の著作物を使用したいのだが」など、皆さんで判断しにくい事はご相談下さい。
企画室では「私たちが持っている情報をいかに多く発信出来るか!」と言うことに神経を使っています。
「その情報を発信しなければ、皆さんの存在も活動も無意味になってしまう。」そうなれば、協力先にも迷惑がかかります。
「事業提携」をお考えの方は、『一つの民間防災事業体』として、腹を割ったお付き合いを心掛けてもらいたいと思います。