2001,06,11
市販されている防災ブックは「防災のみ」を考えて書かれていますが、民間防災では犯罪防止も同時に考えておかなければなりません。
例えば、非常持ち出し袋については仕舞う方より、目立つ場所に吊り下げている方が多い様です。しかも、その袋の中には預金通帳やハンコといった貴重品を入れている場合もあります。もし私が泥ボーなら、どこを探すより真っ先に非常持ち出し袋を盗んでいくでしょう。
また、ガラスの飛散防止フィルムについても同じ事が言えます。災害用フィルムを貼ったが為に、音を立てずにガラスを破り侵入されやすくなりますし、被災宅に貼るメッセージボードも目立つ所に貼り出せば『このお宅は留守だ』と判断されます。ましてや、となり近所まで同じ様に貼り出されていれば、この一帯は『留守』である事が伝わってしまいます。そうなれば時間をかけてでも侵入を許してしまうことでしょう。
このように、防災と防犯には「意を反する事」がありますので、私どもでは『総合的視野で参考手本(アドバイス本)』となるように構成しています。
ただ共通して言えるのは両者とも「これを行っていても【100%の安心】を得る事ができない」いずれも対策は一重ではいけないと言うことですね!
特に盗犯の場合、こちらが防御すれば、盗人側は更にその対策を乗り越えてやってきます。このこともお忘れなく…。
クーラーボックスを3つ用意しよう。
①つは通常の保冷用に。(冷蔵庫の中味を入れる)
②つ目は常温保存用に。(非常食の保管に)
③つ目は金庫代わりとして、破損・水濡れの防止に。
ラジオ、電池、防災パンフ、ライター、燃料、着替え、詰替え用のリュック等を入れ、日頃からストッカーとして使う。