2000,01
2010,11,12更新
確かに「なぜ、こんなに多彩な活動体を持つの?」「いろんな事やってるね!」と名刺を出す度に聞かれます。
一言でいえば、民間防災を浸透させる為に、多角面から攻めたいという考えからです。
「普段から防災を意識して生活してもらう為には、何のあてもなくメッセージを送っていても費用がかさむだけ。それなら、第一段階として対象者を絞ろう。そしてそこから万人へアピールして頂こう。」と考えたのです。
この活動体は「私にとっての知恵袋」でもあるのです。
各地の情報を吸い上げられるシステムが一番欲しいと思っていたこともあり、各地に点在させておけば、目に届かない部分で発災や事件があれば、タイムリーに拾い上げる事が可能でしょう。そうなれば、こちらからもアドバイスや、活動時の注意などを配信できますしね。
まさに、「情報の鉾先」と「相互のつながり」が、この時点で実現できるのです。
さて、活動体の構成はというと、各分野での有資格者や研究者、興味をいだく方を軸に、それも民間人を主にまとめて行こうと考えています。
しかし、各自が持つ資格には分野や部門に違いが出てきますよね。
そこで、この狭間を埋める為に「サブタイトル」として、通信資格があるなら「災害機動通信隊」へ、危険物や防火管理、防災管理者の有資格者なら「全国防火・防災管理者協力会」へご参加頂き、元警察職員や心得のある方、防犯活動を考えている方には「BORHAN'S」へ、また、火災対策に役立つ情報をお持ちなら、防災テキスト「火事だ!!!119」と、「D-Book」へご提供いただければ反映させていきます。
私が行っているのはフランチャイズ式のボランティアの構築です。その為、各方面に参加される方には、独立管理方式で活動していただく様にご案内しています。すなわち、お店で言うところの「のれんわけ」ですね。
こういった情報発信源を基地にして、一般の方にも出来る『防ぐアイディア』を提供し、1人でも多くの方に意識してもらえるように仕掛けています。
小冊子「火事だ!!119」を例にあげますと、甲乙防火管理者や危険物取扱責任者など、建物や職場の安全に必要な人たちには、防災誌「火事だ!!119」のデータもご利用いただけます。
そして、職場の安全対策(企業内防災)を心掛けてもらい、次にデータを使って、印刷やコピーを行い、自主製作していただきます。そして小売店ならお客様や顧客となる取引先へ、対策の為の「情報発信源」として発行~配付をしていただいています。冊子は自社製品として扱えますので、広告なども自由に挿入・掲載可能です。
配付の構想を系図で説明しますと、
①防火管理者の居る店鋪等→②お客様と取引先→③家庭、会社、従業員→④裾広がりへと情報が降りていくように仕向けています。
これが「民間防災活動」なのです。
そして活動を通じ、知り得た情報をまとめ、各方面の活動に振り分けたり、互換性があれば他部署へ情報を流したりするわけです。これが【総合企画室】SWATの役割となります。
私が一番思っているのは、行政防災と住民との狭間を、この民間防災活動によって少しでも埋められたらと言うことです。
皆さんも既にお気付きと思いますが、災害で犠牲となるのは一般住民が大半を占めます。というのも、防災意識のある方がやはり少ないからだと思います。
図1でいえば、頂点が防災機関など災害を意識されている方。そこから底辺に向かい、防災意識の薄い一般の人がいるということです。
そう考えると、災害を意識して生活をする事が無い方たちの人口は、裾の広い部分と言う事になり、当然ですが阪神級の地震がくれば被災者の大半は一般住民であると言うことです。
では、自治行政の防災だけで住民を守れるのでしょうか?
自治行政だけに任せる事には無理があります。被災地に送り込む人員にも限りがありますし、現地の自治体自身が被災当事者ですから…。
そうとなれば、やはり民間の中で多くの「防災人」をこさえておかなければなりません。
実際に阪神淡路路大震災の時でも、発災直後の救出活動をしたのは隣人だったということ。そして、応急手当てや看護スペースを確保したのも、民間企業の方々が率先して行い、その場をしのいでいました。
初動が一番早かったのは『その場に居合わせた人たち』だったことは今日まで問題視されていませんね。
そこで、住民の中から「民間防災家の構築」を行っていこうと、皆さん方にアピールしながら、『活動していただける方々』を募っているのです。
大変簡単な説明で恐縮ですが、ご理解いただけましたでしょうか?
直接お問い合わせいただければ、もっと詳しく真意が伝わることと思います。
今後からも、もっと良いアイディアを求め、活動に従事することになろうかと思いますが、我々が行っている民間防災活動は、誰にでも真似ができる事ですから、是非、独自で活動を考えている方や、興味のある方、志し同じとされる方は、積極的にご参加下さいませ。